ドラマ『僕らは奇跡でできている』最後まで面白かったですね。
相河先生とフィールドワークに行きたくなります。
いいところ100個かぞえあげるのは、どんなにすてきな時間になるか。
私のいいところ教えてください。
相河先生見てると、そんな気もちになりません?
キャラの勝利。こころにのこる作品となりました。
そんな私の相河ロス対策は、映画『嘘を愛する女』
これでドラマ終了後のこころのすきまを埋めるつもりの映画。
それなのに樫野木先生からのあんまりなコトバに、相河先生のショック思うとせつなくて。
『僕らは奇跡でできている』最終回のあとに見るはずが、一気見してしまいました。
嘘をついた男
駅でぐあいの悪くなった川原由加利(長澤まさみ)を介抱した小出桔平(高橋一生)
ヒールの靴で行こうとするヒロインに、彼は自分のスニーカーを脱いでさしだします。
雑踏をくつしたで歩くうしろすがたに、もう恋ははじまっていたのでしょう。
いっしょに暮らして、なお深まる想い。
白シャツにメガネ、高橋一生はこれでいい、これがいい。
ウーマンオブザイヤーに選ばれるほどのヒロインが、全力で甘えたおすのもムリない魅力。
深みのある声で心配されたら、こころに響きますよね。
ファンならぐっとくるシーンめじろおし。
ところが、母に紹介するはずの場に彼は来ません。
不安な彼女のもとに、警察は彼が入院したことをつげます。
動揺する彼女に知らされたのは、運転免許証が偽造されていたこと。
彼は彼じゃない……。
共演者の魅力
彼はいったいだれ?その謎を追うために、まわりの人もしっかり描かれています。
笑わないDAIGO
DAIGOといえば、おっとりした性格のいいロッカー。
ときどきはさむギャグもかわいげ全開。
今作ではぜんぜん笑わない長髪で暗い私立探偵の助手役。
ちょっと見すぐにはわかりません。
整ってるな~だれだろう?とまじまじ見て、ようやく気づくレベル。
明るくないDAIGO、意外性もあいまって鉱脈あり。
発掘ダンディ、シブい大人もにあいそう。
腰の低さはチャームポイントゆえ、そこは変更なしで。
刑事 嶋田久作
映画『帝都物語』より以前から知る人ぞ知る舞台東京グランギニョルでの怪人役。
藤田まことのように、主役をはれる逸材だと思います。
ぎらつくのは合わないのか、欲のなさがもったいないくらいの役者さん。
ドラマや映画で彼を見かけるとうれしくなります。
もっとすごい役ができるんじゃないかと、さらなる活躍を待ちわびています。
バイプレイヤー川栄李奈
彼に恋する女子大生。
執筆する彼を先生とよび、ヒロインを挑発する役どころ。
恋でつっぱしりそうなあやうさがあります。
かわいいだけじゃなく、ふてぶてしさもスパイシー。
出番は少なくても、ヒロインの心にしっかり爪あと。
ドラマ『フランケンシュタインの恋』の大工職人役も、印象的でしたね。
おっさんずラブふたたびの吉田鋼太郎
今作ではダンディひかえめ元警察官の私立探偵。
『名探偵コナン』の毛利小五郎のよう?
彼も問題をかかえているため、ヒロインがひとり立ちむかうのを放っておけない様子。
彼女がハラハラ担当なら、彼はリアル担当バディ。
彼がいなかったら、もっとふわふわしたものになるはず。
『おっさんずラブ』でも感じましたが、ふところの深い受けとめ演技(ある意味横綱相撲?)
俺だオレだ~がないと、いぶし銀になる好例。
美しい風景のなかで謎はとけるのか、ロードムービーの味わいも吉田鋼太郎の存在感あってこそ。
嘘を知りたい女
長澤まさみはルックスは現代的だけど、演技は日本的で内にこもる風情。
割りきれない表情が、あとをひきます。
くしゃっと笑う表情と日本髪がにあいそうな生えぎわ。
かわいい容姿に情念こめたら無敵。
真実をさがす彼女を、苦しめる彼の思い出。あのやさしさもぜんぶ嘘だったの?
見るものも彼女とともに、彼の過去を追う旅にでます。
旅のおわりに待つのは、愛?それとも?
きっと、あなたも彼の真実を見とどけたくなるはず。
まとめ
ひとりでしみじみ見ても、みんなと一生チエックしながら見ても楽しめます。
エンディングの松たかこの歌で、いっそう物語が味わい深くなりました。
高橋一生めあてなら、宝物になる作品。恋愛映画ファンなら、忘れられない作品。
まだ見ていないあなたにオススメ!