待ってました!安治川親方(元安美錦)のNHK大相撲中継初ゲスト。今場所は、花道にいる安治川親方のお姿にワクワクでしたが、もうお声が聞けるなんて。
7月に現役引退が発表されてから、この日が来るのを待ちわびていました。
安美錦の取組を見るたび、毎回これが最後になるかもしれないとハラハラ。先場所いちばんうれしかったのも悲しかったのも、現役ラストの取組を見とどけられたこと。
これで勝てるのか?これで勝ったのか!と最後まで期待と驚きにみちた相撲を見せてくれたことに感謝。お疲れさまでした。
勝っても負けても、味わい深い相撲を見せてくれた安美錦です。安治川親方として、どんな解説を聞かせてくれるか、期待せずにはいられません。
解説者も十人十色
もうひとりの解説者は舞の海。小兵で苦しんだ分あたたかいコメントで、素人にもわかりやすい通訳のような解説です。
テクニックだけでなく、その時の力士の気もちまでかみ砕いて伝えてくれる親切さ。増田明美と同じくサービス精神のかたまり。
全方位で気がつくため、NHKのアナウンサーは舞の海といっしょだと相当やりやすいのでは?
安治川親方と同じく青森県の出身。初回ゆえ安治川親方を気づかって距離をはかっている印象でした。慣れたら、どんなかけあいになるか楽しみ。
ダンディで解説もひと味ちがう北の富士。スパイスのきいた発言は面白いけれど、アナウンサーが困ってるのにもう一押し的なツッコミが気になります。
あいかわらず心身ともにイケメンな錣山親方(元寺尾)見た目だけじゃなく、率直なコメントもクール。
「それは横綱大関までいった方だけが言えることだと思います」とキッパリしてるのがカッコイイ。
弟子の阿炎がインタビュールームに行くと、なにをいうかドキドキするという錣山親方。インタビュー後のピースサインとか、ファンでもハラハラしますもん。
横綱という立場からとき放たれて、意外と軽やかトークな荒磯親方(元稀勢の里)遠藤の技が決まったあと「こんなきれいな上手出し投げ見たことないですよ」とうれしいコトバ。
荒磯親方、本当に相撲に生きてきてピュアな人だと思います。横綱まで上りつめた人なのに、少年ぽいのがギャップ萌え。
解説者でも曲者?
安美錦は、柔和な表情でも、どこかシッポをつかませない底知れなさが。今回初めて白目がよく見えました。現役時代は、素の表情を見せないようにしていたのかも。
現役時代のインタビューも面白かったといわれて、違うコメントを求めるのに答えるのがプロですから、とさらり。勝負の後にも別の勝負してたんですね。
関取在位1位117場所40歳まで現役生活ができた理由がわかります。意外にも優勝はないとのこと。そのあたりも深みのある解説を期待。
安治川親方は、毛量の自虐ギャグでアナウンサーをあわてさせたり。逆に舞の海だけじゃなくアナウンサーにも敬意をこめたコメントでほのぼのさせてくれたり。
初回から翻弄系なら、慣れたらどんな安美錦節になるのか。相撲を見る楽しみが、またひとつ増えました。
優勝の行方
九月場所は炎鵬の活躍にはじまり、横綱の休場でさらにわからなくなりました。遠藤の優勝パレードを夢みていましたが、もう少し先のようです。
炎鵬が場内をわかせると、昭和の空気に。軽量力士がぶつかるモノクロ映像の熱気も、こんなじゃないかと不思議な気分になります。
休場してる宇良と炎鵬ならどんな展開になるか、小兵対決が見たくてたまりません。
先場所の白鵬は取組前にもかかわらず、首のつけ根にダイアモンドのように光る汗があったなとか。
気の毒な負けがつづいた栃ノ心。心折れたりしないかと思っていたら、遠藤相手にあっけない勝利。
竜電の表情が暗い気がします。勝負になったら、獣になったもの勝ち。彼の場合は、マジメさをかなぐり捨てるくらいで、ちょうどいい?
負けが続いた北勝富士も、遠藤相手にまさかの勝ち星。ライバルたちが追いぬいていって、遠藤も相撲がうまいというコトバじゃなく、ドカンと一発打ちあげたいところ。
阿炎は体も大きくなってるので、大事なところで変化するのだけはやめてほしい。ビッグマウスでも相撲はちっちゃいなんてことにならないように。
貴景勝が、ゴムまりみたいなミカンせいじんに見えてきました。はずんでます。このまま行くか、もう一波乱あるかどうか。