幼児期の写真に残る長男は、全部はがいじめ状態。カメラを向けると飛びついて、まともに撮れないため。
そんな彼も3歳になりました。くまのプーさんのクリストファー・ロビンが理想の私。
かわいい制服と丁寧な生活指導が売りの幼稚園にしました。
入園式の日
ごはんOK!制服OK!子どもも緊張するでしょうが、親も緊張。
いい先生に当たりますように。気の合うママ友できるかな。
期待に胸ふくらませて、幼稚園敷地に入ったとたん砂場にまっしぐらの長男。
手をつないでたってなんのその。一瞬で私の手をはたき落として直行。
連れ戻しても、言いきかせても聞きません。他の子は初めての緊張で、ママと離れたくないのに。
なぜ、うちの子だけ脱走??
繰り返すうち、おしゃれな制服も砂まみれ。「あらあら、砂だらけ」
おとなしいお子さんのママが言いました。じっとしていられる子とそのお母さん。
ママ友?はは、短い夢だったな…。
その日は泣きながら帰宅。
「どうして、他の子みたいにできないの?」「入園式の場所にいようねって、あれほど言ったのに!」
普通ならうれしい日なのに、我が家ではトラウマ記念日。幼稚園でこれなら、小学校はどうなるの?
その後の長男
小学生時代
今泣いているお母さん、もう少し待っててください。長男の場合、小学校では全く問題ありませんでした。
就学前は何があるか予測つかず、飛び出していったようです。座っていたほうが、新しいことに出会えるとわかり落ち着きました。
個人差はあるとしても、よその子が静物にみえるほどじっとしていられない子が落ち着いたこと。
未来の希望になりませんか?
大人になったら
トンデモ長男は大きくなって、どうなったと思います?もんのすごく優しい、仕事のできる大人になりました。
タイムマシンあったら、あの日の私に教えてあげたい。絶望しなくていいよって。
しつけがなってないと白い目で見ていた人たちよりも、ずっとずっとステキな大人になってます。
好奇心旺盛で、予想つかないことやモノがあると我慢できなかった長男。彼は人より深い心を持っていました。
いわれなくても墓参り、祖父母にまでお盆玉。優しい子だと思っていても、いつもそれ以上で親として恥ずかしくなるくらい。
子育ての通信表は、大人になった子どもだけが渡してくれます。誰もいわないなら、私がいいましょう。
「だいじょうぶ!」
人とちがうところを、短所と思いすぎていませんか?それを長所と見てくれる場が、必ずあります。
小さく世界におさまりきらない子なら、世界をひろげるお母さんになってください。はみでた部分を刈りこんでも、同じにはなりません。
お母さんはジャッジしなくていいんです。迷わなくても、愛するだけで。