オタクあるある。心のざわめきは、とりあえず妄想でヨシヨシとなだめます。
スピンオフには「チャラ彦の疑問」「教えて!吉田さん」「小野田くんの職場恋愛への道」「任侠さんの変身」「みやびちゃんのオタコンレポ」「北代さんならできる」
いくらでも浮かぶのは、ガガガワールドとサヨナラするのがさびしいせい。
仲村ちゃんの【話しかけやすい雰囲気を醸しだしています】はマイ名場面大賞。
仲村ちゃん(小芝風花)吉田さん(倉科カナ)北代さん(木南晴夏)ダミアン(寺田心)任侠さん(竹内まなぶ)みやびちゃん(吉田美佳子)友だちになりたいキャラばかり。
お母ちゃん(松下由樹)迫力ありすぎてトラウマもの。
兄ちゃん(渡部豪太)のおかげで息がつけました。
原作を知らずに見ましたが、イキイキとした演技・すばらしい脚本・ツボをおさえた演出でまさに見たかったドラマでした。
少ない話数でも、ていねいなエピソード描写ができることに驚き。
毎回あがってしまう期待値に、失速もあるかもなんて心配無用でしたね。
最終回まで、予想をうらぎる展開に拍手。
予定調和なんて知らない
凹めば凸に
もう母子バトルは終了済みで、前回のあらすじ分だけと油断してました。
ガチンコ勝負まだつづきが、あったとは。
家族間に問題あると、シャレになんない、イタタ…。
仲村ちゃんとの別れをおしむ前に、けっこう凹む展開。
その後まわりにドン引きされながら、2人分の料理1人で食べる仲村ちゃん。
このシーンで和ませて凸、常に甘辛ワンセットなのがなんとも親切。
今日をいやして明日につなげてくれるドラマだと感じます。
ツワモノ同士
「あなたも、なかなかのツワモノね」と冷静な北代さん。
ヒロインのメンタルも胃袋も意外でしたが、積年のモヤモヤがはじけたせい?
「理解しあえると思ったのが間違いだった」と思う仲村ちゃん。
世界が分断されつつある今、いちばん残念なコトバです。
いつのまにか北代さん、すごくいい友だちになってますね。
どうにもなりそうもないことも、話せるのが友だち。
何かあった時に落ちついてから話そうと思うと、話したいことも消えてしまいがち。
平成を感じるとき
兄ちゃんは説教しない
「お母ちゃんのこと、どうしようかな。ずっとこのままってわけにもいかへんし。どう思う?」と仲村ちゃん。
「それは自分で決めること、人に頼らず決めなさい」と兄ちゃん。
「私のこと心配してきてくれたのちゃうの?」
「違うわ 絶対行きたいライブあるからに決まっとるやろ」
と言いつつ落ちこんでる妹のために、わざわざ好きなビデオ持ってきてくれるいい兄ちゃん。
兄ちゃんでも説教しないのが、平成バージョン?
「ふるカフェ系ハルさんの休日」の印象がつよかったけれど、兄ちゃん役もいいですね。
やりすぎないようにお父さんのようにも見まもっている存在。
巻き戻せた日々
〔VHSのデッキ〕むかしのビデオを観る道具
注釈にひるみましたが、レンタルビデオ屋の注釈はナシ?
昔レンタルビデオ屋というものがあってな、わざわざ家から借りに行ったものじゃ。
当時は【巻き戻す】といいましたが、いまのブルーレイレコーダーは【早戻し】
なぜレンタルだったかといえば、ソフトが高額だったから。
80年代のVHS映画ビデオ「雨に唄えば」は、当時17800円。
2万5千円近い映画ビデオもあって、買うのに覚悟がいりました。
厚みあるエマージェイソンのビデオには、時間がつまっているようです。
友だちですよ
言いたいことは
友だちってほどじゃなかったのかもと思うほど、さびしい瞬間はありません。
吉田さんのメールに返信もできない仲村ちゃんを、北代さんが救います。
呼びだされた喫茶店には、吉田さんもいてとまどっていると。
「彼氏ジュショウワンの次のシリーズのユニコーン役に似てません?」
吉田さんの前のめり発言が、わかる仲村ちゃん。(シシレオーに似てる人トゥクン)
カン違いしていた2人を、じっと見つめる北代さん。
モヤモヤの理由
吉田さんが、映画館から突然逃げだした理由は子どもが苦手だから。
ダミアンに話しかけられて、どうしたらいいかわからなくなったと。
なかなか会えなかったのも彼氏のせいじゃなく、写真の学校のせい。
「映画は彼氏とだけじゃなく何回でも見ます」と宣言する吉田さん。
「本当はあのとき彼氏にも友だち紹介したかったんです」
「友だち?」というコトバに目をみはる仲村ちゃん。
「仲村さんのこと友だちだと思ってました」とうれしい告白にもじもじする仲村ちゃん。
「もじもじしない!」と平常運転の北代さん。
ミステリアスのちグイグイ
「彼氏って言うより、友だちって言うほうが恥ずかしいですね」
「あ、北代さんも友だちですよ」とつけくわえる吉田さんナイス。
「ついでみたいに言わないでくれる」という北代さんのツッコミ。
「デッキないんだ?仲村さんのところ」と知った吉田さんのうれしそうなこと!
ビデオデッキ持参して部屋にも寄らず、目的達成して帰っちゃうのがステキ。
漫才師の海原はるかの「好きってそんななくなっちゃうもんかな?」も印象的。
「こら廊下走るな」高校の先生の貴重なひとこと(伝説のスーツアクター岡本次郎)
ジュウショウワンの食玩ラスト入荷を、蛍の光メロディで教えてくれる任侠さんやさしい!
最高の終わりかた
「私はジュショウワンに、あきらめないってことを教わった。ダミアンはどう?」
感動シーン後、ため息まじりに「仲村さん、そやってよその子にお菓子渡すのよくないよ」と注意するダミアンでまた凸凹ワンセット。
お母ちゃんにも、娘の好きなジュショウワンを見ようとする変化が。
ふだん着の仲村ちゃんが渡すのは、かわいいウサギのぬいぐるみ。
壁の数字のポスターの古びた色あいに、切なさ感じました。
歩みよる気もちがあれば、コトバを費やさなくても伝わります。
仲村ちゃんの記念すべき大人になってからの初「テレビきっず」購入。
書店の宮内洋(怪傑ズバット)武田鉄矢と双子のよう。
非現実的甥戦法は、渡されたメモかメッセージ見るのも有効?
「これプレゼント用で(もちろん自分への)」とはれやかな表情の仲村ちゃん。
きれいな着地に、満点つけずにはいられません。
ダミアンの解決編は、大きくなっちゃうから早く!