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映画【ゴッホ~最期の手紙】まるで魔法!動く油絵の世界へようこそ

星月夜

ゴッホといえば、図工の教科書にのっていたひまわりの絵がうかびます。独特のタッチの自画像も有名ですね。あの絵が動いて、彼の人生を描きだしたら…。

謎にみちたゴッホの最期が、彼自身の絵によって語られるアートサスペンス映画。たくさんの画家たちが、ゴッホとなって彼の人生を解きあかしていきます。

不遇な天才へのリスペクトが、ひとふで一筆にこめられていました。燃えさかるパッションにあてられて、クラクラ。底なしのゴッホ愛なければ、発想も実現もなかったはず。

  1. 実写映画をとり、その映像をキャンバスに投影。
  2. そこから125名の画家たちが、ゴッホのタッチで62,450枚もの油絵を作成。
  3. 本編の1秒は、12枚の油絵を写した高解像度写真から構成。

体験型アート

人も街も雲も、絵筆をもつ圧すら伝わってきそうな迫力で描かれています。一筆の絵具の厚みやキャンバス地の凸凹まで見える生々しさ。

ゴッホが描いた風景が動いて、自分も絵のなかに入っていくような感覚を味わえました。特徴的な色づかいの畑や道。彼の目を通してみる世界で、迷子になる心細さまでも。

伝記的な回想は、モノクロのなめらかなタッチ。見てしまったと胸がいたむシーンが多く、色あざやかなシーンに変わるとほっとするくらい。

作品を知らずに見たシーンは、チェックした後にもう一度見ると印象が変わります。「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」では、舟に人が飛びのることで一新。

画家の魂

オーヴェールに到着して10週間で、70点の油彩。精力的に活動していたのに、なぜゴッホは亡くなったのか?最期の手紙をとどけるため、答えをさがす青年アルマン。

人々の証言はくいちがいますが、少しずつ核心に近づいていきます。経済的にずっとささえていた弟テオ。自分も芸術家になりたくて、才能をうらやんでいた医師で友人のガシェ。

ガシェの娘マルグリット。だれよりゴッホを理解していたのに、父と彼の間に立つことはできず、毎日花を手向けているのがすくい。

カラスが近よるのさえ、うれしそうだった孤独なゴッホ。苦しみ多い人生だからこそ、色彩にあふれた生のよろこびを感じとれたのでしょう。

あなたも、ゴッホの世界を体験してみませんか?